株式会社あきない総合研究所

吉田コンテンツ

よしだが行く あきないえーど編

«「コストコントロール」 第五十話 株式会社メリックス 中村誠司 社長  TOPへ  「転身」 第五十二話 株式会社タカギ 高城寿雄 社長»

■ 「Simple is Best」 第五十一話 ブックオフコーポレーション株式会社 坂本 孝 社長

著:「あきない・えーど」所長 吉田雅紀

今回の「よしだが行く!」はスペシャルバージョンです。ご紹介するのはブックオフコーポレーション株式会社の坂本社長です。東京オフィスまでお邪魔してきました。実は吉田は今、本を書いておりまして、その取材にお邪魔したのです。その本にも坂本社長はご登場いただくのですが、一足お先にみなさんに元気の素をおすそ分けです。ブックオフ。事業の内容はここでご説明する必要はないですよね。あのブックオフさんです。http://www.bookoff.co.jp/

yoshida_go_51_01.jpg

ブックオフ創業秘話‥そんなたいそうなもんではないのですが、なんで、ブックオフがこの世に生まれたのか?そこからお聞きしてきました。

当時、坂本社長は中古ピアノのビジネスをしてはりました。実は新品を扱いたかったのですが、販社の体制が出来上がっていて新参者は参入できないようになっていた。それなら、マーケットが確立してない中古ピアノという選択やったらしいです。その頃に駅前で戸板の上にコミック本の中古を並べて半額で売ってるオヤジを見つけはります。「これや!」ビビィィと来た坂本社長は古本の業態開発を思いつかれます。

坂本社長が「古本の業界は‥」とお話を始められて、僕は初めて、「そうや、古本屋さんって坂本社長がブックオフを作らはる前からあったんや」と気付きました。僕的にはかなりビックリ。この二つはあまりにもイメージが違っていて、同じ商売とは思えなかったのです。坂本社長はブックオフの開発の時に「回転寿司」を研究されたらしいです。寿司は寿司です。古本は古本です。しかし、暖簾の寿司屋と回転寿司はサービスの提供の仕方が違う。坂本社長のブックオフも神田の古本屋とはサービスの提供の仕方が違う。お客さんに価格をわかりやすくして、買いやすくして、だから、同じ商品を提供してるのにまったく違うもんに見える。

これって他にもあります。古いヤツでは「市場」と「スーパー」流通革命。「文房具屋」と「アスクル」。「旅行代理店」と「旅の窓口」。「高級クラブ」と「キャバクラ」。最後はオマケですけど(笑)。みんな提供するサービスなり商品は同じ、提供の仕方に新規性がある。

坂本社長のお話にいくつも「なるほど」があったんですが、一番のなるほどは「シンプル」かな。知ってました?みんな、坂本社長のとこはコンピュータでの単品管理をしてはらへんのですよ。これ、遅れてるんとちごて、進んではるんですよ。究極の管理は管理しないことです。管理しない訳にはいかないので、「目で見る管理」限りなくシンプルにしてはります。

そして、同じ店内に一物二価なんですよ。同じ商品でもモノによって、値段が違うんですよ。これもビックリですよね。でも、よく考えてみたら、一物一価って売手の都合ですよね。買手からしたら、一物二価だろうが、一物三価だろうが、安い方がいいに決まってますよね。僕らはなんでこんな簡単なことに気が付かないんでしょうね。やっぱ、僕らは目が節穴になってるか、脳みそがウニになってるんでしょうね(笑)。

ブックオフさんではどんな本でも最初は半額。3ヶ月売れなかったらその本は100円。同じ本が5冊以上になったら、6冊目からは100円。価格の設定はこれだけです。店長が「う~ん。これなんぼやったら売れるやろ?」そんな判断はいらんわけです。在庫管理は仕入れた時期が分かるようにシーズンシールが貼ってありますから、そのシールが目印で後は賞味期間が過ぎたら100円コーナーへ。これだけです。

これを書いてて気が付きました!読めました!そうや、坂本社長のとこは仕入れのノウハウがいらんのです。実は商売で一番難しいのは「何を仕入れるか」です。売りより仕入れの方が難しい。ところが、ブックオフさんでは仕入れのノウハウはいらない。お客さんが持ってきはるわけですから‥。それの新しさと綺麗さで値段をつけるだけですもんね。坂本社長が「私とこのFCシステムは実は本部がいらんのです。ガハハハ」なんて笑ってはりましたが、FCのシステムそのものもシンプルになってたんです。「なるほど」。

僕はビジネスプランを評価することが多いですが、やっぱり、この「シンプル」を大切にしています。わかりやすいプランでないとあかんです。僕みたいな脳みそがウニみたいなヤツにでも「これは儲かる」とすぐ分かるプランでないとあきません。

坂本社長が最後にこう言いはりました。「仕組みはシンプルでないといけません。お客様にわからないと‥。お寿司を食べて、なんで2人で3万円かわからんでしょ。これではお客様の共感を得られません。回転寿司ならお皿の数でお客様にも値段がわかります。私どものお客様も先程の値段の仕組みをみなさんご存知です。『このシールならもうすぐ100円』とお客様が値下がりを待っておられます。分かりやすさが大切です」

もっといっぱいお聞きしましたが、紙面に限りがあります。続きを読みたい人は吉田の本を買って下さい(笑)。

坂本社長、お忙しいところ、ありがとうございました。また、機会がありましたら、大阪のあきない・えーどにもお立ち寄り下さい。あきない・えーどをご贔屓にお願いします。

«「コストコントロール」 第五十話 株式会社メリックス 中村誠司 社長  TOPへ  「転身」 第五十二話 株式会社タカギ 高城寿雄 社長»

カテゴリ